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認識論的プランニング領域定義言語:公式ガイドライン

エピステミック・プランニングは、エージェントの知識や信念を第一級の要素として扱う自動計画法の一種であり、動的エピステミック論理(DEL)を基盤とするが、既存のプランナーは独自の言語や特定の断片のみを対象としていたため、比較や再利用が困難な断片化の状態にあった。

認識論的プランニング領域定義言語:公式ガイドライン の図解
論文図解

TL;DR(結論)

エピステミック・プランニングは、エージェントの知識や信念を第一級の要素として扱う自動計画法の一種であり、動的エピステミック論理(DEL)を基盤とするが、既存のプランナーは独自の言語や特定の断片のみを対象としていたため、比較や再利用が困難な断片化の状態にあった。 本研究は、DELのセマンティクス全体を捉えることができるPDDL風の標準言語「EPDDL」を提案し、抽象イベントモデルという新しい表現手法を導入することで、エピステミック・アクションの形式的な定義と、異なるプランナー間での統一的なタスク指定を可能にした。 IPC 2026のエピステミック・プランニング・トラックの公式ガイドラインとして策定された本言語は、代表的なベンチマークを通じて相互運用性と再現可能な評価を促進し、理論的な表現力と実用的な実装の間のギャップを埋めることで、この分野の体系的な発展に寄与する。

なぜこの問題か

自動計画法の分野において、複数のエージェントが持つ知識や信念を考慮する「エピステミック・プランニング」は、非常に重要な拡張領域である。この領域で最もよく知られた枠組みの一つが動的エピステミック論理(DEL)であり、これは問題設定をモデル化するための豊かで自然なセマンティクスを提供している。しかし、DELが持つ高い表現力は、理論的な解析においても、実際のシステム実装においても、取り組むべき非常に困難な課題を生じさせている。その結果、現在存在しているエピステミック・プランナーの多くは、DELの全体ではなく、それぞれが異なる特定の断片(フラグメント)のみを対象として開発されているのが現状である。 このような状況下では、各プランナーがベンチマークを表現するために独自のアドホックな言語を使用したり、場合によっては標準的な言語を全く使用しなかったりすることが常態化している。このような言語の断片化は、異なる手法間での性能比較を著しく困難にし、既存のモデルやデータの再利用を妨げ、さらには体系的なベンチマークの開発を阻害する要因となっている。…

核心:何を提案したのか

本研究の核心は、エピステミック・プランニングのための標準化された領域定義言語である「EPDDL(Epistemic Planning Domain Definition Language)」の導入である。EPDDLは、古典的な計画法で広く普及しているPDDLの構文に近い表現を採用しながらも、DELのセマンティクス全体を完全に捉えることができるように設計されている。これにより、エピステミック・プランニングのタスクを統一的な形式で指定することが可能となった。 本研究の主な貢献は三つの柱で構成されている。第一に、エピステミック・アクションを表現するための新しい手法として「抽象イベントモデル(abstract event models)」を形式的に開発したことである。…

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